朽木(氷の華がもう随分と散っている…)
(無理も無い 皆疲弊し切っている…)
(時間が無いのは皆同じ事か──…)
考え込む朽木に日番谷が言う。
日番谷“朽木”
“奴等の隙を衝いて俺があの大男を凍らせる それを千本桜で粉砕してくれ”
“今迄の感触なら最大出力で骨まで凍結できる筈だ”
“少し時間がかかる 協力してくれ”
朽木“───わかった”
真っ向からぶつかり合うジェラルドと剣八。
しかし若干剣八が押され気味の様子。
ジェラルド“どうした! 剣の威力が落ちているぞ!!”
“まあ当然か! 剣を刃毀れさせずに戦うなど土台無理な事! 戦っていれば刃は毀れ貴様の体にはそうして”絶望”が刻まれる!”
またしてもぶっ飛ばされるが、それでもすぐに反撃に転じる剣八。
ジェラルド“不屈! 素晴らしいなその精神!”
“だが 精神で力の差は埋められぬ!”
とそのとき、上空を覆う霧のようなものに気付くジェラルド。
ジェラルド“!”
“ぬんっ”